「放浪記」と「道」
林芙美子の放浪記を読んでいます。その中で林芙美子が母親から「ビョウキスグカエレタノム」との電報を受け取り、旅費を前借りしようと会社の社長に掛け合って断られ、「それなら辞めますから、そのかわり今までの報酬を頂きます」と言うと、社長に「自分で勝手に止されるのですから、社の方では、知りませんよ。満足に勤めて下すっての報酬であって、まだ十二三日しかならないじゃいりませんか!」と給料の支払いを拒まれるシーンがあります。
当時は労働基準法もなかった時代ですからそんなこともあったのでしょう。今では考えられないことですが。
日本がまだまだ貧しかった時代の、白いご飯を食べることが夢であった林芙美子の若き日々が綴られています。時々「死にたい」なんて弱音を吐いていますが、底に流れるのは人間賛歌。すばらしい読み物です。私はこれを読みながら何故かフェリーニの道を思い出してしまいます。
新潮社 (1979/09)

極めて私的な視点から
カッコイイ女
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砂漠の一滴
フェリーニ初期の代表作にして世界的名作
ニーノ・ロータに
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